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陰嚢内・精巣の病気、陰茎の病気

急性陰嚢症

陰嚢内に存在する、精巣(精索)や精巣垂の捻転、精巣炎、精巣上体炎(副睾丸炎)による急性に発症する痛みの総称を言います。

精巣捻転(精索捻転)

精巣と繋がっている血管・精管などが含まれている精索が捻れて血流が精巣に流れない状態です。乳児・思春期前後の青年に多く発症します。症状としては突然の陰嚢部痛を発症し嘔気嘔吐を伴います。精巣挙上や陰嚢腫脹が認められることもあります。診断としては超音波検査が有用です。発症より6時間以内に血流回復をさせないと精巣壊死を起こしてしまいます。治療としては一般的に緊急手術にて精巣固定術(予防のため対側も行う)を施行します。壊死している場合は精巣摘除を行います。中には徒手整復可能例もありますが、その場合も待機的に手術が必要となります。

早期診断・治療が必要となる病気であり、上記症状ある場合はすぐに専門機関を受診して下さい。

精巣垂捻転、精巣上体垂捻転

胎児発生段階の遺残物で精巣や精巣上体に付属している2mm程度の突起物です。これが捻れる事で突然の痛みを発症します。精巣捻転(精索捻転)とは違い緊急手術は必要ありません。超音波検査などでしっかりと精巣捻転(精索捻転)との鑑別が必要になります。

精巣炎

流行性耳下腺炎(おたふく風邪)に伴って発症する事が多いです。耳下腺炎発症の2-3日目に発症する事があります。約20%程に合併し、中には精子形成障害をきたす事があります。

精巣上体炎(副睾丸炎)

細菌が尿道や精管を伝って精巣上体に感染を起こした状態を言います。症状としては陰嚢腫大・陰嚢痛を認めます。検査としては尿検査や超音波検査が用いられます。超音波検査では正常初見の精巣の横に腫脹した精巣上体(副睾丸)を認めます。治療としては抗生剤治療となります。上記症状ある際はご相談下さい。

陰嚢水腫、陰嚢精索水腫

陰嚢内に水が溜まってしまう状態を言います。痛みもなく徐々に陰嚢が腫れてきたという症状がほとんどです。小児では経過観察にて改善することもありますが、成人の場合は自然治癒することはありません。診断には超音波検査が有用で、陰嚢内に液体貯留所見を認めます。治療としては穿刺にて陰嚢内液を排液することもありますが、根治する方法としては手術療法です。また無痛性陰嚢腫脹では精巣腫瘍との鑑別が重要です。上記症状ある際は一度ご相談下さい。

精索静脈瘤

精巣の周りで静脈が腫脹して、つる状になっている状態を言います。主に左側に多く発症しますが、右側にも発症します。多くは症状ありませんが、長時間の立位などで静脈が腫脹すると違和感や痛みを伴う場合があります。また男性不妊の原因の一つともいわれています。治療としては外科的治療となります。上記症状ある際はご相談下さい。

血精液症

精子に血液が混じった状態を言います。痛みなどを伴うことは少ないです。出血が新しいと赤色を呈しますが、出血から長時間経過していると黒色となります。出血部位として多いのは前立腺や精嚢といわれています。出血原因としては炎症、腫瘍、血液凝固異常(血液が止まりにくい)などが考えられますが、多くは微小血管の一時的な破綻によって出現したもので検査では異常所見なく特発性血精液症と診断され、自然治癒する事が多いです。精査必要となる場合もあるので症状ある際は恥ずかしがらずにご相談下さい。

精巣腫瘍(セミノーマ、非セミノーマ)

精巣に発症する悪性腫瘍で若年男性に好発します。症状としては無痛性陰嚢腫大が認められます。検査では腫瘍マーカー(AFP、hCG、LDH)上昇を認めます。さらに画像検査で診断します。精巣腫瘍と診断された場合は精巣摘除術を施行し、病理結果でセミノーマか非セミノーマに分類されます。転移有無や病理結果や精巣摘除後の腫瘍マーカー値で追加治療が必要になる場合があります。無痛性陰嚢腫大では陰嚢水腫としっかり鑑別が必要となってきますので、症状ある際は一度ご相談下さい。

陰茎

陰茎癌

主に亀頭部に発症する悪性腫瘍です。真性包茎のある人に好発する事がいわれています。またヒトパピローマウイルスに関連しているといわれています。

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